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グリーンハンド

  • 執筆者の写真: サイマズ陽子/カッパドキア
    サイマズ陽子/カッパドキア
  • 2018年5月28日
  • 読了時間: 2分

その昔から、私は植木の世話がめちゃめちゃ下手で

水やり過ぎたり、あげ忘れたり、肥料もあげなければ、その植木に適当な気温も知らない。

ことごとく身のまわりの植物を枯れさせてしまって

ああ、私にはグリーンハンド(植物を元気に育てるパワーを持つ手)がないんだな、と

半ば諦めて生きてきました。

花は好きだけど、切り花だけで楽しんで生きて行こう!みたいな。


この春先から、再び一念発起して

バルコニーに植木を置いたり、義父に手伝ってもらって庭に菜園を始めてみたり

やり始めてみれば、これは殊の外楽しい。

しかも、ちゃんとお花たちが応えてくれる。

ガーデニングとかに夢中になる人達の気持ちがちょっと分かってきました。


私にはグリーンハンドが無かったんじゃなくて

実は「興味」がなったのだと分かりました。

世話「する気」になってなかったのだと。


日本で働いていた時は

時間が不規則で、休みも少なく、ストレス値も高かったので

植物に癒されたいと思いつつも、世話する心の余裕が無かったんですね。

なーるほどー、と改めて気が付きました。

もちろん、そんな状況でもきちんと植木の世話が出来る人もいますが

多分、私は目がいかなかったんですね、そう言う楽しみに。


今は、カッパドキアの田舎でのんびり自分のペースで暮らしています。

ああ、庭に下りてみよう、とか、バルコニーのお花は元気かなぁ、とか

思いつきで気の向くときに世話するだけでも十分に世話する時間が足ります。

ああ、世話しなくっちゃっ、と強迫的に思う必要がない。

だからこそ続くんですね。

もう、なーるほどー、って毎日思いながら花と会話してます。


写真は

こちらの某偉い人が財力に物言わせて国民中に配ったプロパガンダ的な

樹木の種です。(*_*;

見た時は大きく育つ樹木の種など、素人で芽吹かせられるものかしら?と半信半疑でした。

政治家の思想には全く共鳴しませんがタネには罪ないし、出来るなら育ててあげよう、と捨てずに鉢に撒いてみました。

3粒あったうちの二粒が芽吹きました。結構感動的。

上手に1年掛けて苗木状にまで育てたら、庭の一角に植栽しようと思います。

グリーンハンドはグリーンハートに宿るのだなぁ。

 
 
 

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